夏競馬は、非常に予想が難しい競馬レースだと言われています。
夏に開催されるレースは、競走馬の体調やレース当日の天候具合などが大きく変動します。
なのでプロの予想家でも、なかなか思うような予想を立てづらいとされています。
的中率に関して言えば、普段より期待値を低く見積もった方がいいでしょう。
今回は、夏競馬が難しいと言われるその理由と攻略方法について詳しく解説していきます。
・夏競馬が難しい理由4選
・難しい夏競馬を攻略する方法2選
目次
夏競馬が難しい理由4選
夏競馬が難しい理由は以下の4つになります。
・地方の競馬場で開催
・2歳馬のデビュー
・競馬場までの輸送時間が長いため馬の本来の力が発揮できない
・夏場の気候変化によってパフォーマンスが低下
これらの理由について詳しく見ていきましょう。
地方の競馬場で開催
夏競馬が開催される場所は、主に地方競馬場をメインとして行なっています。
地方競馬場は、中京412mと新潟外回り658mなど一部の地方競馬場の直線距離は長いですが、これらのコースを省くと直線距離の短いコースがほとんど。
例えば、新潟内回りが358m、福島が292m、小倉が293m、札幌が266m、函館はなんと日本で一番最短である262mしか直線距離がありません。
このような地方競馬は中央競馬と違い、直線を走り続ける距離が大変短いので、競走馬にとってはとても走りづらい環境場だと言えます。
直線のコースだと馬の本来の力が発揮されやすいので、本命である穴馬さえ押さえておけば当たる確率がぐっと高くなります。
しかし競馬レースでなかなか一直線に走れない場合は、いくら穴馬を選択したとはいえカーブのところで他の馬に抜かれる可能性が高いです。
直線のところは有利だったのにも関わらず、カーブのところで本命の穴馬が外側に回ってしまうと、他の競走馬と大きなロスが生じてしまいます。
かといって内側を走行したとしても、他の競走馬もそちら側に集中しているため密集地帯となり本来の力を発揮できないことも・・・。
このようにレース会場の直線である走行距離が違うだけで、レースの荒れ方が違ってきます。
たとえ実績のある競走馬が走ったとしても、うまく走行できないこともあります。
なので夏競馬に関しては、的中率が大幅に下がってしまうものだとあらかじめ考えた方が良いでしょう。
2歳馬のデビュー
夏競馬は主に、2歳の競走馬をデビュー戦でスタートさせます。
厳密に言うと6月頃にそのような動きがありますが、夏競馬である7月~8月頃に競走馬としての本番を迎えます。
2歳の競走馬のデビュー戦では過去の実績というものがないので、競走馬の調教具合や騎手選手の過去の実績を元にして予想を練なければなりません。
しかしそれでも圧倒的に情報量が少ないので、どのようなレース結果になるのかちょっと予想がしづらいと思われます。
競走馬たちの競馬レースでのキャリアがほとんどないに等しいため、なかなか穴馬としてチェックすることができないです。
これは、夏競馬で予想するのが困難だと言われるもう一つの原因だと考えられます。
デビュー戦はプロの予想家でも予想を立てるのは難しいので、夏競馬ならではのレースで波乱が起きる要因だと思われます。
競馬場までの輸送時間が長いため馬の本来の力が発揮できない
夏競馬は競走馬を競馬場まで送るとき、荷台に乗せて長距離で送らなければなりません。
なのでレース直前に本来の力を発揮することなく、そこで力尽きてしまう競走馬も過去に何度かありました。
本来であれば、中央競馬まで荷台で送ります。
この時は、中央競馬までの距離がトレセンまで比較的近い場所にあるので、競走馬が元気なうちに競馬場に送り届けることができます。
しかし地方競馬となってくると、トレセンからの距離はかなり遠くなってしまいます。
なのでずっと荷台に乗せられている競走馬は、精神的な疲労がどんどんと蓄積していきます。
急な環境の変化によっても、馬の体調が大幅に崩してしまう可能性が非常に高いです。
特にデビュー戦である競走馬は、どこに連れて行かれるかわからない恐怖心や緊張感も入り混じっています。
荷台に降りた頃は、体力的にも精神的にもかなり辛いものもあると言えます。
馬はとても繊細な生き物のため大きな変化があれば、心理的に取り乱してしまうこともしばしばあります。
いくら成績の良い競走馬が現れたとしても、本番直前のレースで実力を見せることなく競馬予想が荒れてしまうこともそんなに珍しくありません。
なので馬のメンタル面から言えば、長距離輸送はかなり疲弊するものなんだと頭に入れといてください。
夏場の気候変化によってパフォーマンスが低下
夏競馬はその名の通り、夏本番である7月~8月の暑さがピークの時期にレースが行われます。
なので気温の高いレース現場で走行するのは、競走馬にとってはかなりきついものがあります。
特に、北海道などの気温が元々低いところで生まれ育った馬にとっては、この夏の気温では非常に辛い部分があると考えられます。
夏バテで競走馬がバテてしまったり、レース本番で本来の力が出せなくなってしまうことも珍しくありません。
力が発揮されないと、競馬レースで荒れるのは当然だと思っておいた方がいいでしょう。
また、夏の競馬は天候にも激しい変化が訪れる時期でもあります。
なので梅雨前線で雨が激しく降って、競馬場の足場が悪くなってしまうケースもあります。
走行中に足場が悪いと、当然こちらもレースが荒れる可能性が高くなります。
しかし天候が雨でも走行が得意な競走馬もいるため、デメリットばかりというわけでもありません。
レース当日が雨の場合は、雨の日でも強いとされる競走馬をチョイスすることをオススメします。
雨に強い競走馬は他の競走馬より勝つ確率がぐっと高くなるため、レース当日の天候を見て慎重に穴馬を選択しましょう。
難しい夏競馬を攻略する方法2選
難しい夏競馬を攻略する方法は以下の2つになります。
・関西馬を狙う
・2歳戦を狙う
これらの理由について詳しく見ていきましょう。
関西馬を狙う
関西馬は調教施設が非常に整っていることで知られています。
そのため、予想プロは関西馬を選択することがほとんど。
関東馬と関西馬を比較しても、関西馬の年間での勝率の方が高いため、万馬券を購入する際は関西馬をチョイスした方が非常に有利です。
ただ関東馬の調教施設も、2014年頃に競走馬の強化のため色々と改良を重ねています。
現時点では関西馬の方が優位ですが、関東馬の年間での勝率がいつか上がる可能性があります。
2歳戦を狙う
夏競馬では、2歳戦のレースを中心に競馬に挑みましょう。
2歳戦のレースは各競走馬にとってはデビュー戦でもあります。
2歳戦のレースは、若くて非常に力がある競走馬が非常に多いです。
なのでこの先競馬レースで、連勝をとなえる競走馬がこの中に隠れている可能性が非常に高いです。
この時に、2歳戦のレースで期待できる競走馬をしっかりとチェックしておきましょう。
期待の星である穴馬が見つかればあとは万馬券で賭けるだけなので、有力馬候補としてしっかりとあげておいてください。
また、レース結果にて強い馬がいると判明すれば、次のレースでも穴馬候補としてその競走馬をあげておきましょう。
まとめ
今回は、夏競馬が難しいその理由と攻略方法について解説していきました。
夏競馬は競走馬にとって、非常に体調を崩しやすい時期といっても過言ではありません。
気温の変化や地方競馬までの輸送時間が長いこと考えると、馬の調子は万全というわけにはいきません。
しかも2歳の競走馬にとっては、競馬デビュー時期なのでプレッシャーは半端ではありません。
馬は生き物なので、こういう事情があることをしっかりと念頭に入れておいてください。
夏競馬はレース予想が難しいですが、そこをどうやって攻略するのかしっかりと考えた上で予想を立ててください。