夏競馬の重賞レースはそれぞれ特徴が異なっています。
さまざまな重賞レースがある中で一つ一つに、過去にいろいろルールを改良されたものや、その時の出来事などがいくつか存在しています。
それは、その重賞レースでしか設けられなかった事柄がほとんどです。
また、その他の重賞レースとルールなどが統一されているものもあります。
今回は、夏競馬のそれぞれの重賞レースの特徴について一挙解説していきます。
・夏競馬で開催される重賞レース一覧
当記事は夏競馬の各重賞レース一覧が表示されているので、馬券を購入したい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
夏競馬で開催される重賞レース一覧
夏競馬で開催される重賞レース一覧は以下の9つになります。
・アイビスサマーダッシュ(GⅢ)の特徴
・クイーンS(GⅢ)の特徴
・レパードS(GⅢ)の特徴
・エルムS(GⅢ)の特徴
・関屋記念(GⅢ)の特徴
・小倉記念(GⅢ)の特徴
・北九州記念(GⅢ)の特徴
・札幌記念(GⅡ)の特徴
・新潟記念(GⅢ)の特徴
これらのレースについて詳しく見ていきましょう。
重賞:アイビスサマーダッシュ(GⅢ)の特徴
中央競馬にて、この重賞レースだけ直線コースのみで走行することができる仕様となっています。
芝直線1000mのコース内容でレースが実施されております。
2005年には、国際競争に使われることが認定されたので、外国馬を出馬することが可能となりました。
この重賞レースは、牡馬と牝馬の混合試合で競馬レースを実施しています。
このレースでは、牝馬の勝率の方が比較的高いです。
2020年までに開かれたレースで、全20回中牡馬の勝利は7回なのに対して、牝馬の勝利は13回という快挙を成し遂げています。
重賞:クイーンS(GⅢ)の特徴
最初このレースは、1953年に4歳牝馬の重賞競馬として作られたものです。
1991年には、優勝馬から3歳馬まで参加可能のエリザベス女王杯の優先出走権が与えられた。
さらに1995年には、エリザベス女王杯のトライアル競走や指定交流競走などによってレースが開催され、地方出身の競走馬も出馬することが可能になりました。
1996年には秋華賞が新たに施設された際、レースの距離を芝1800mに変更してトライアル競走となりました。
2009年からは国際競争となり、外国の競走馬も参戦可能に。
重賞:レパードS(GⅢ)の特徴
ダート適性のある3歳馬に出走チャンスを拡大、夏競馬の振興、さらに秋季ダート重賞路線のレースを もっと充実させるために、2009年から3歳限定競走としてレースが新たに開設されました。
また、国際競走として認められているため外国馬も出走可能な上、地方競馬所属の競走馬も最大3頭まで出馬可能となっています。
2010年まで格付けされていなかったので、第1回は新設受賞、第2回は重賞と明記しました。
2011年の第3回では、G3に新たに格付けされました。
重賞:エルムS(GⅢ)の特徴
1996年にダート路線の一環で創設された重賞競走になります。
最初のネーミングは「シーサイドステークス」でした。
しかし、1997年に施行場が函館競馬場から札幌競馬場に変更された時「エルムステークス」という名前に変わりました。
2009年から、国際競走に指定されることとなりました。
それにより、外国馬の出馬も可能となりました。
創設から2011年までは9月に、北海道シリーズが短くなった2012年以降は8月に開催される予定となりました。
しかし、2014年の時だけ7月に開催した記録が残っております。
重賞:関屋記念(GⅢ)の特徴
1966年に4歳以上の競走馬による、ハンデキャップの重賞競走として創設されました。
2012年は、サマーマイルシリーズの第2戦の場として指定されました。
当初のレース距離は右回り芝2000mでしたが、1970年から右回り芝1800m、1975年からは右回り芝1600m(外回り)となりました。
その後も、2001年のコース改修で右回りから左回りに変わったため、それ以降は左回り芝1600mとなっております。.
負担重量も1973年は執行されていましたが、1974年~1982年まではまたハンデキャップにチェンジいたしました。
しかし1983年以降、また別定重量に変更。
地方競馬所属馬の出馬は1996年に、外国産馬の出馬は1995年から可能になりました。
そして、2005年は外国馬の出馬もOKとなりました。
重賞:小倉記念(GⅢ)の特徴
1965年、4歳以上の競走馬による重賞競走となります。
小倉競走馬の芝2000mで創業されました。
2006年から夏競馬において「サマー2000シリーズ」を第3戦にレースを実行。
このレースの優勝馬は、2006年にスウィフトカレント、2011年にイタリアンレッド、2017年にタツゴウゲキが優勝を手にしました。
外国産馬の出馬は、1995年~2003年と2005年以降可能となりました。
さらに、地方競馬所属馬は1996年~、外国馬は2009年~出馬可能に。
負担重量は1995年~1999年までは別定で実施していました。
それ以外の年代では、ハンデキャップを行っています。
重賞:北九州記念(GⅢ)の特徴
1966年に、4歳以上の競走馬の重賞競走として創設されました。
当初は小倉競馬場の芝2000mで施行されていたが、1969年に芝1800mに短縮。
さらに、2006年から芝1200mに短縮。
2014年にリトルゲルダ、2015年にベルカント、2018年にアレスバローズ、2020年にレッドアンシェルが優勝馬となりました。
外国産馬は1995年に、地方競馬所属馬は1998年に出馬が可能に。
2009年から国際競走になったので、外国馬も出馬可能となりました。
重賞:札幌記念(GⅡ)の特徴
1965年に4歳以上の競走馬による重賞競走として創設されました。
札幌競馬場は当時芝コースが設置されていませんでした。
なので、砂2000m(左回り)で施行。
その後、1969年~1974年は左回りダート、1975年~1989年は右回りダートコースで実施。
1990年からは、右回り芝コースに変更されることになりました。
2006年から「サマー2000シリーズ」の第4戦に指定されました。
2009年から国際競走になり外国馬も出馬可能に。
重賞:新潟記念(GⅢ)の特徴
1965年に、4歳以上の競走馬によるハンデキャップありの重賞競走として創設。
1995年に外国産馬が、1998年には地方競馬所属馬が出馬可能となりました。
さらに、2006年からは外国馬も出馬が可能に。
レース距離は当初、右回り芝2000m(内回り)でレースを執行していました。
しかし、1974年~1999年に、右回り芝2000m(外回り)に変更。
その後もコースが改良され、2001年から左回り芝2000m(外回り)となりました。
まとめ
今回は、夏競馬の重賞レースの特徴についてそれぞれ解説しました。
いろんな重賞レースがある中で、直線コースのみのレースもあれば、過去にハンデキャップがあったレースもあります。
また、ほとんどの重賞レースに共通している部分としては、外国馬の出馬が可能になっているところです。
さらに一部は、地方競馬所属馬の出馬もOKとしているレースもあるみたいです。
2020年の各重賞レースの賞金額は1着が約4千万円ぐらいなので、非常に価値の高い競馬レースが展開されます。
夏競馬の重賞レースで馬券を購入する際には、過去にこのような出来事があったんだと頭に入れておくと良いでしょう。